• 医療現場での長年の経験と事例に基づく、医療介護福祉接遇コンサルティング・セミナー開催

令和元年も残すところ1か月ちょっと。
一気に真冬の寒さがやってきて、体調を崩す方も多いようです。
気温差が大きいこの頃、暖かくして体調管理に十分気を付けましょう。

突然ですが、
あなたはプロフェッショナルとしての自信がありますか?

自信がある人も、
「自信がない」と思っている人も、
どちらもいると思います。

「自信がない」人の中には、
本当に知識も技術も未熟という場合と、
経験も実績も十分なのに、
自信がないと感じている場合があるようです。

医療の現場では、
自信がありそうだ、と感じられる医療者に
患者さんは信頼を寄せます。

本当に自信があるのかないのかは、
患者さんにはわかりません。
でも、「自信がありそうだ」と感じられる人であれば
安心して任せられると思うのです。

では、患者さん何を見て「自信がありそうだ」と感じるのでしょうか。
どんなことから「自信がありそうだ」と思うのでしょうか。

人によって感じ方はさまざまですが、
誰もが共通して感じることがあります。

笑顔です。

笑顔があれば、自信がありそうだと感じる。
反対に、笑顔がないと、自信がなさそうだ、と感じるのです。

笑顔が大切ということは
多くの医療者が理解していることでしょう。

でも、笑顔で対応すると良いと分かっていても、
なかなか出来ない、という人もいます。
いつでも笑顔なんて無理!と決めつけている人もいるかもしれません。

確かに、いつでもどこでも笑顔、というのは
少し考えるだけで、無理があることに気づきます。

とはいえ、医療現場では、いつどこで誰が見ているか分かりません。

たとえば、忙しく立ち回って、ふぅ、とほんの一瞬ため息をついたところを
通りすがりの患者さんや、廊下で患者さんを待っているご家族が
見ているかもしれないのです。

私が研修等でお伝えしているのは、
現場では演技してでも笑顔で、ということ。

体調が悪かったり、気分がすぐれなかったり、
実際にクタクタに疲れて、ため息の一つもつきたくなることもあるでしょう。

それでも、患者さんが見ているかもしれない場所では
「見られている」意識を持ち続けることが大切です。

なぜなら、ふとため息をついたその一瞬を見た人が
ほんの少しでもマイナスのイメージを持ってしまったとしたら、
それが一人の医療者のイメージから施設全体のイメージにつながり、
そのイメージが強く印象に残ってしまう可能性があるからです。

患者さんは笑顔で対応する医療者に自信を感じ、
そんな人にケアしてほしいと思っています。

笑顔に苦手意識がある人は
努力して笑顔になれるよう頑張りましょう。

できるだけ患者さんと目を合わせて、
積極的に自分から声をかけましょう。

笑顔で声をかければ、患者さんも笑顔を見せてくれます。
そこから信頼が生まれ、必要な情報が自然と集まってきます。

笑顔で相手の目を見て話したり、聞いたりということは
やろうと思えば誰にでもできることです。

けれど、実際にやっている人は決して多くはありません。
そのためには、努力が必要だからです。

努力は必ず成果に結びつきます。
笑顔でいれば、笑顔の分だけしっかり報われます。

自信があってもなくても、
笑顔=相手に自信を感じさせるコミュニケーションスキルを身につけ、
存分に能力を発揮してほしいと思います。

自信がない人も、まずは笑顔で対応してみる。
笑顔で対応を続ければ、自信は自然についてきます。