• 医療現場での長年の経験と事例に基づく、医療介護福祉接遇コンサルティング・セミナー開催

紫陽花が梅雨空を彩る6月半ば。
花畑では赤や紫のモナルダも満開になり、
本格的な夏が近いことを感じます。

日ごろ、医療介護に携わる方々とお話する機会が圧倒的に多いのですが、
もちろんそれ以外の方々からお話を聴くことも少なくありません。

私が薬剤師であるとわかると、
常用しているお薬の話や病院・薬局での出来事を話してくださる方も
大勢いらっしゃいます。

話していて毎度思うのは、
薬剤師や薬局の仕事や医療制度等について
ごくごく初歩的な内容であっても、知らない方が多いこと。

仕事の中身を患者さんが正しく理解しているかといえば
現実はそう簡単ではないようです。

わからないことがあれば誰かに尋ねたり調べたりする人も、
それが医療にかかわることになると、
なかなかはじめの一歩が踏み出せない。

どこに相談すればいいのか、誰に尋ねればいいのか、
なにから調べればいいのか、等々考えてしまって、
結局何もせずに終わってしまう・・・という患者さんは多いです。

医療者がそれぞれの立場で、患者さんに寄り添い、
患者さんの立場でともに考え、どんなことでも相談にのる。

「なんでも聞いてくださいね」と声をかけることも大切ですが、
ときにはさらに踏み込んで
「こんなこともできますよ」
と自分の仕事をアピールすることも大切だと思うようになりました。

「あら、そんなこともできるの?」「それは知らなかった」
と患者さんに気づいてもらえれば、次になにかあったとき、
あなたの顔を思い出して相談してもらえるかもしれません。

自分の仕事を正しく理解してもらえれば
より一層、患者さんに寄り添う医療を提供できるようになります。

患者さんの不安な気持ちを察して、
ともに考え、できることがないか対策を講じる。

自分ができること、患者さんの役に立ちそうなことを伝えれば
不安を抱えた患者さんも心強く感じるはず。

こんなこと当たり前、誰もが知ってるはず、と決めてかからずに、
自分の仕事のこと、どこでどんなことをしているのか、
どんなことができるのか、患者さんに話してみることで
患者さんとの距離が縮まり、心と心が触れ合えるようになると思うのです。

「いつでもあなたの味方です」という気持ちで接することが
患者さんに寄り添うことになる。

言葉で「私はあなたの味方です」と伝えるのは気恥ずかしいかもしれませんが、
「いつでも気軽に相談してくださいね」という声掛けならできるはず。

医療者が存分に自身の能力を発揮できるように、
患者さんに安心して医療を受けてもらえるように、
まずは自己アピールから始めてみてはいかがでしょうか。