• 医療現場での長年の経験と事例に基づく、医療介護福祉接遇コンサルティング・セミナー開催

バラの季節が終わり、
入れ替わりにアジサイやホリホックが色づいて
目を楽しませてくれています。

今日で5月も終わり。
今月は10連休という長い休みがあり、
コンディションを整えるのが難しかったという人もいると思います。

4月に職場を変わった人や新しい生活を始めた人の中には、
やっと新しい環境に慣れた頃に長い連休がやってきたことに戸惑ったという人や
職場に馴染めないまま時間が過ぎて今に至るという人もいることでしょう。

新人研修を担当していると、
ちょっとした悩みや困ったことがあるとき、
ひとりで抱えてしまう人が相当数いることに気づきます。

対話する中で、悩みごとの気配に気づくと
さりげなく声をかけて、本音を引き出していくことがあります。

話を聞いた後で「もっと気軽に相談してもいいんだよ」と言うと、
「こんなことで悩んでるの?と思われるのが恥ずかしい」
「これくらい自分でなんとかしなくちゃと思ってた」
「忙しい時にこんな簡単なことを聞いたら迷惑をかける」
などの意見が返ってきます。

果して、彼ら彼女らのその思いは当たっているでしょうか。

相談することや質問することは
決して恥ずかしいことではありません。

むしろ、相談や質問ができる人は
自分が抱える課題を早く解決に近づけることができるので
成長が期待出来ると感じます。

自分ひとりで問題を解決しなければならないということもありません。

先輩も上司も、おそらく誰もがみんな同じような経験をしています。
ひとりで解決できる人ももちろんいるでしょうが、
誰かのサポートを受けて、もしくは一緒に悩んで、
苦境や困難から脱出したという人も少なくないはずです。

先輩たちが忙しそうにしているからといって、
相談したら迷惑をかけてしまうのでは?
というのも、ひとりよがりの思い込みだと思います。

仕事が立て込んでいる時間や接客中に話しかけるのはもちろんNGですが、
場と状況をわきまえさえすれば
誰だって頼りにされるのは嬉しいものです。

悩みを抱えたままパフォーマンスが落ちるより、
相談することで少しでも前進してくれることを
先輩たちは願っています。

とはいえ、いくら大丈夫と言われても、
いざ相談するとなれば、最初は勇気がいりますね。

自分から声をかけて、自分のつらい気持ちを言葉にして伝えるわけですから、
恥ずかしい気持ちになるのももっともです。

でも、そこを乗り越えて、自分の思いを伝えてみてください。
聞いてもらうだけで、
もやもやした気持ちが晴れて、前向きになれるかも。

相談された先輩や上司は、
自分も同じようなことで悩んでいたと過去の経験を思い出し、
適切なアドバイスをくれるかもしれません。

一度でも、勇気を出して相談してみると
相談できたこと自体が自信となります。

相談や質問をすることで、相手との距離感が近くなり、
互いを理解しあえるようになるため、
仕事がはかどったり、コミュニケーションが良くなったりします。

誰にでも悩みはあるもの。

もし今、悩みごとや困っていることがある人がいれば
1人で抱え込まず、
是非、身近な人や信頼している人、尊敬している人に相談してみてください。

新人に限らず、経験を積んできた人であっても、
相談や質問は決して恥ずかしいことではありません。

相談や質問をうまく使って、
職場でのパフォーマンスを高めてほしいと思います。
あなたのことを心から応援しています。